白・黒・グレー

サラ金金利の件です。具体的には貸金業法改正の件です。
基礎知識こちら↓でどうぞ。
http://www.asahi.com/business/topics/TKY200609120067.html
今の所こう↓なっています。
http://smartwoman.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=20060916c2016n1
ニュースのアドレスリンク切れも考えられるので多少説明します。


まず白の部分、
出資法」と「金利制限法」
これに則っていれば白ですね。
しかしこの二つの法律整合性が取れていなかったりします。
まず「出資法
業者の場合には上限金利は29.2%と決められています。
それ以上は非合法です、
罰則規定もあります。
(実はこれでも上限下がっていて、平成12年6月1日前の契約の場合は、40.004%が上限でした。その前はもっと高かったようです。)


続いて「金利制限法」です。
元本10万円未満は20.0%
10万円以上100万円未満は18.0%
100万円以上は15.0%
となっています。
当然これ以上の金利設定は非合法です。
しかし、なぜかこの法律、
罰則規定が無かったりします。


黒の部分です。
29.2%以上罰則もあるし完全に黒ですね。


グレーの部分です。
金利制限法」は金額による上限が違いますが、
どっちにしても、20%以上は非合法です。
でも「出資法」では29.2%までなら合法になってしまいます。
この部分がグレーですね。


もう少し表現考えた方が良いのかも知れませんが、
法律に規定が無ければ一般的には多少怪しくても罰せられることは無い。(はずです)
そのため、IT関係の犯罪などは最初、法律の制定が技術の進歩に間に合わなくて、
今なら誰が考えてもというか、当時でも犯罪だろ?
っていうような行為でも罰せられることありませんでした。
今でもIT分野だけでなく、法の整備間に合っていない部分ありそうですね。
ですので、現在行われている行為で、
犯罪と言ってもよさそうな事って絶対ありそうですね。
ただ法律があまり拡大解釈されてしまうと、
自分では合法と思ってした行為が、非合法になってしまった。
そんなことになるのも困りますね。
だけど法律を研究して、グレーゾーン承知で行われている行為も多そうです。
サラ金はこのグレーゾーンでお仕事していますね。


実際サラ金業者は、同じグレーゾーンでも20%〜25%の部分はあまり利用せず。
上限に近い25%〜29%の部分で商売していたようです。
これを「規制しなくちゃいけないね」って流れがあるわけです。
金利制限法」にあわせようという流れだったのですが、
だんだん雲行きが怪しくなって、
当初より、制限がだいぶ緩くなりそうになっています。
後藤田 正純さんは抗議の意味も込めて、内閣府大臣政務官を辞任しましたね。
そして、こんな事になっています。

短期間の少額貸し出しに限り、2年間の特例として25.5%の金利を認める。

これって今までグレーだった部分を白(合法)にしてしまった。
そう考えることも可能ですね。


色々な議論あったようです。
金利が下がるとサラ金の審査が厳しくなって、今まで借りれた人が借りられなくなって困るだろう」
そんな見解も出たようです。
たしかにその通りですね。
返済できない人の分も高金利で補えていて、
高収益をサラ金業者あげていました。
急にお金が要るようになって、友人も近くにいなくてサラ金しかない。
そんなときに利用すれば、便利だし返済もすぐできるでしょう。
でも高金利は意識から外してはいけません。
TVCMで以前流れていた事例は、そんなに緊急性を感じるものではありませんでしたね。


商売の場合、運転資金に困って、
サラ金から借りて、資金がショートしたら、
サラ金から催促来るようになって、
金利金策に追われて、商売をしている場合ではなくなってしまうようです。
(今は、取り立ても甘くなっているかもしれませんね。)
銀行が貸してくれなくなって、サラ金の高金利に耐えられるって事は難しいと考えるべきでしょう。


お金に困ってサラ金から借りないよう、普段から地に足をつけた生活を心がけましょう。
当たり前ですがこれが結論になってしまいます。
今現在、困っている人はどうしたらいいか?
残念ながら私には責任ある回答出せません。
サラ金でお金借りたこと無いです。
今借金も無いです。
以前お金借りたのも、飲んでいて飲み代足りなくて2回ほど、
友人に1万借りたことがサラリーマン時代にはありました。
(お金借りれたので「じゃあもうチョット飲もうか」そういう状況です。
お勘定の時にお金足りなかったことは無いです。
どっちにしてもあまり自慢にはなる話では無いですね)
今はそういうことなくなりました。
今までに買い物した1番高い物も60万以下ですのでキャシュで払いました。
家とか土地とかそういったもの買ったことが無いわけですね。
しかもサラ金が貸せないぐらいの大金を、銀行で借りる甲斐性も無いってことですね。
かなりトホホな内幕でした。
今調べたら、サラ金1回の融資額最大50万程度です。100万のところもありました。
金利高いので、サラ金で借りたお金で家は建たないってことですね。
大企業は銀行で大金を低金利で借りて、
庶民や中小企業、個人商店が少ないお金を高金利サラ金で借りる図式が見えますね。



今日の朝日・朝刊にもサラ金がらみの記事1面飾っています。
1面トップ

消費者金融
借り手に保険廃止検討
大手3社経費増大恐れ

1面下部別記事で

貸し金業界
政界資金を毎年増額
05〜06年規制見直しにらみ

政界に先手を打っていたのですね。
批判された保険への対応も早いです。


法律の文書直接見たい方どうぞ。
出資法こちら↓
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1954L195.html
利息制限法こちら↓
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1954L100.html