国民投票法案

昨日の朝日・朝刊2面の総合右中に

無料広告枠は各政党平等に
与党・民主修正へ改憲の賛否バランス

の見出しありました。
これだけだと、なんだかわかりにくいので、
見出し以外はあまり引用する方針ではないのですが、
本文引用します。

憲法改正の具体的な手続きを定める国民投票法案をめぐり、与党と民主党は7日、投票前に各政党に割り当てられるテレビ、ラジオや新聞広告の費用を国庫で全額補助する制度(無料枠)について、各政党平等に扱うよう共同修正する方向で調整に入った。与党案、民主党案はともに、衆参両院の議席数に応じて量を決めているため、憲法改正に反対する共産、社民両党が「改正賛成の意見表明ばかりがあふれかねない」と批判していた。  (後略)

もうすぐにでも国民投票になるような勢いなのでしょうか?
私はまだまだこれから、議論するのだと思っていました。
安倍さん憲法改正に積極的ですから流れが速いかもしれませんね。


調べてみました。
http://www.yomiuri.co.jp/election2005/#news
その後死去や、辞任等による変化があったでしょうが、
郵政民営化が争点になった2005年の衆議院選挙終了時の政党別の獲得議席数と、
その議席数を元に60分の番組を作った場合政党ごとに何分番組が作れるかシュミレーションしてみました。
  議席数 放送時間
自民 296  37分
民主 113  14分
公明 31   4分 
共産 9    1分
社民 7    1分
国民 4
日本 1
諸派 1
無所属18
合計 480
定数 480
放送時間1分以下は30秒単位で切り上げ、切捨てにしています。
合計は57分にしかなりませんが、無所属に放送時間はありえないでしょうから、
5政党の入れ替えに3分使うということでご了承下さい。
公明党は、護憲の立場でしょうが、自民と連立なので、どのような内容になるか不明ですが、
自民と同調した場合、護憲の立場での放送、共産・社民の
「たったの2分」
になってしまいますね。
世の中全て改憲一色なのでしょうか?
そう錯覚してしまいますね。
北朝鮮の核問題もあって私も心中穏やかでない部分もありますが、
護憲の立場、なんかこの頃ものすごく弱く感じます。
いくらなんでも60分番組で2分よりは、護憲の人いると思うのですがいかがなものでしょう?
さらに、憲法改正に対しての国会での投票を政党が拘束しなければ、
自民・民主の中からも憲法改正に反対する議員さん出ると思います。


ネ、以前にも書いたように、↓
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20050815
二大政党制って、国民の意見の縮図にはならないでしょ。
ですので、「各政党平等で時間調整」を自民でも容認しつつある方、
誰だかわかりませんが、バランス感覚のある方だと思います。



でアンタはどうなのよ。
聞かれそうなので答えておきます。
「賛成の反対」なのです。
バカボンのパパ」のようですね。
私の基本は、「絶対的なもの」に対してそんなことは無いだろう。
って立場です。
だから、憲法も今暮らしている私たちが生活しにくいのであれば、
今のことだけではなく、私たちの子孫のことも考慮に入れた上で、
改正するのであれば良し。
そう思います。
ここまでは、今さかんに憲法改正言っている方々と論旨一緒、又は似てますね。
でも今憲法改正を言っている方たちの方向が、
私の思いと反対側を志向しているように思えます。
憲法改正で何を改正するのか?ですが、
ほとんどの論点は憲法9条に向いているのではないでしょうか?
9条には、戦後の多数の犠牲の元に生き残った人たちが、
「もう戦争はこりごりだ」
という強い意思が込められていると思います。
アメリカから押し付けられた憲法」と言う方もいらしゃいますね、
事実どうなのでしょう?
日本人は憲法の作成に全くかかわっていなかったのでしょうか?
学校で習わないんですよね。こういう肝心なこと。
しかも大学入試でも問題にしにくいでしょ、
出題側も、教える先生も教えにくいですよね。
どっちかに偏ったらいけないのなら、どっちも教えれば良いと思います。
隠す、方がよっぽど良くないと思う私です。
教える方も良くわかっていない。
そんな事実も露呈しそうな気がします。
話し戻して、
今の改憲論争が、より平和を希求する改憲であれば賛成ですが、
流れがその反対側を向いているような気がしてなりません。
ですので、改憲には反対ではないにもかかわらず、
護憲の立場に私は立っていたい。
そう思います。
「賛成の反対」そういう意味です。


まだ読んでいませんが、
この時期に爆笑問題の太田さんと中沢新一さんの共著。
憲法九条を世界遺産に」出版されて、それがかなり売れたこと。
私には喜ばしかったです。60分中2分じゃないですよね。
護憲の立場の日本人は。

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)


最後に一昨日書いた、嘉田滋賀県知事の言葉を引用しておきます。

物事を善悪で捉えてはいけない、
意見の対立はあって当然、
それが健全な民主主義

私いつも様々な考え方容認してきました。
その中で書き足りなかった言葉気付きました。
「善悪で捉えてはいけない」
ってことですね。
護憲・改憲どちらの立場にせよ、みなさん・これからの日本を良くしようと思っているはずですね。
どっちも善悪ではないです。
怒鳴りあうことでもないです。
冷静に話し合うべきですね。
そうそう、嘉田知事の静かな語り口も素敵でした。