憲法9条を世界遺産に(その2)

昨日の続きです。

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

この本の太田さん、
44P・145Pあたりの発言鋭いと思いました。
物の見方・捉え方44Pは、
「そういう考えもあるんだ」
と私には考え付かない深さ感じました。
145Pは私と同じ思いを、上手に表現されていて感心しました。
昨日引用した部分は28Pです。


中沢さんさすがに学者さん引き出しが多いです。
60P・65P・78P・82P・107P共感しました。
本を持ってないとなんだかわかりませんね。
中沢さんも82〜83P引用させていただきます。
ドンキホーテの話になってます。

 たぶん日本もこれまでそうやってきたんだと思います。自衛隊の問題でも、「旦那は、ああいっているけど、とにかく武力を全部捨てるというのは危険だから、ちょっとこういうものをつくっておきましょうぜ」と、サンチョ・パンサ的な存在が入れ知恵して、国家の安全を保ってきた。しかし、これがサンチョ・パンサだけになってしまうと困るわけで、サンチョの人生に意味を与えるのは常軌を逸したドンキ・ホーテなんですね。

私は危険は承知で、武器を捨てる国がないと本当に平和なんてこないのではないか?
そんな危険なこと考えてます。
護憲派のことを、「常軌を逸した」ドンキ・ホーテ
と例えてしまっていいのだろうか?
そんなふうにも思います。
でも熱いけれど、冷静な発言ですね。
中沢さんの冷静さ素敵です。
この続きです。
 

 太田さんがうまく言ってくれたけど、日本が世界の中でも珍品国家であるのは、ドン・キホーテのような憲法を持ってきたからです。サンチョ・パンサだけではできていなかった。僕は現実家としてサンチョ・パンサが大好きです。「旦那はそう言うけど、あれは風車ですぜ」と言って、現実的な判断をしてくれる人がいることは大事なことです。戦争はこれを永久に放棄するといっても、「ミサイルを撃ち込まれたら、どうするんですか、旦那」と、言い続ける人たちがいることは必要なことだと思います。
 ただただ平和憲法を守れと言っている人たちは、日本がなかなか賢いサンチョ・パンサと一緒に歩んできたのだという事実を忘れてはいけないと思います。そのことを忘れて現実政治をないがしろにしていると、「旦那を殺して、俺の天下に」と、サンチョ・パンサだけが一人歩きし始める危険性がある。日本国憲法というドンキホーテは、戦前の国家主義ドン・キホーテよりも、ずっといい考えをしています。ドン・キホーテ憲法サンチョ・パンサ現実政治の二人が二人三脚をしてきたゆえに、日本は近代国家の珍品国家として、生き抜いてこられた。だからこの憲法は、まさに世界遺産だと思うのです。

 中沢さん敵対しているものを否定してしないで、
「なかなか賢い」と敬意さえ表明していますね。
サンチョ・パンサの側にもそういう思いがあることを私は願います。
確かに私のように武器を放棄して皆がドン・キホーテになってしまうことの危険性私も感じます。

サンチョ・パンサだけが一人歩きし始める危険性がある。

どっちも危険ですね
だだ世界中が外交努力をして、
皆でドン・キホーテになる夢を私は捨て切れません。
北朝鮮との六カ国協議見ていると、
外交努力というのは夢物語かもしれません。
それでもね、やっぱり大切なのは、
世界平和ですね。
理想論ですよ。


世界が平和になっても、
宇宙人が攻めてきたらどうする。
そう考えるサンチョ・パンサいますねきっと。
いいじゃないですか、その時のために、
地球防衛軍は作っておいても。
そしてまた、地球防衛軍の解散のために、
宇宙人と対話をするのです。