2007-01-10 有機ELとSED・HD-DVD とBD
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070110
この時は有機ＥＬの記事を見て、そういえばＳＥＤはどうなってるんでしょう？
って感じで書いたのです。
その続報です、昨日朝日・朝刊、経済面に、
キャノンが東芝との合弁解消して、ＳＥＤ単独生産。
の記事出ていました。
液晶・プラズマに続いて、有機ＥＬも商品化。
となれば、キャノンさんあせりますよね。
そうしたら即このような決定になりました。
新聞記事中の 「ＳＥＤを巡る主な経緯」によりますと。
86年キャノンがＳＥＤの研究開発を開始
（30年も前からキャノンさんこの技術に取り組んでいたんですね）
99年キャノンが東芝とのＳＥＤの共同開発を開始。キャノンが米ナノ社と関連技術の特許ライセンス契約を結ぶ
04年10月ＳＥＤを開発・生産・販売する合弁会社「ＳＥＤ」設立
ここでナノ社のライセンスの問題が出てきています。
キャノンは米ナノテク会社から関連技術の供与を受ける契約を結んでいるが、ＳＥＤ社がライセンスを移せるキャノンの子会社に当たるかどうかで訴訟に発展。29日付けで東芝の全保有株を約100億円で買い取り、訴訟の早期解決を優先させることにした。
キャノンさんのホームページ上の発表はこちら↓
http://web.canon.jp/pressrelease/2007/sed2007jan12.html
ＳＥＤ発売遅れている理由価格面だけではなかったようですね。
キャノンはＳＥＤ時間をかけて開発していて薄型ＴＶ進出したいのですね。
コンピュータから鶴の一声で撤退を決めた、御手洗さんもやる気のようです。
東芝さんと一緒だとナノテクさんが納得しないのですね。
別料金の発生求めているようです。
アメリカの特許ビジネスすごいですからね。
日本の会社も負けずに特許競って欲しいものです。
キャノンさんが引かないと踏んでナノテクさん強気に出たのでしょうか？
ＳＥＤ量産しないと、液晶・プラズマと戦うための価格競争できませんね。
ここでまた一つ問題が出てきます。
05年5月ＳＥＤ量産工場を東芝姫路工場内に建設すると発表
この東芝と合弁解消してしまったわけですね。
神奈川県平塚にあるＳＥＤ社工場ではパネルが少量しか作れないようです。
現ＳＥＤ社、社長は東芝から来た方のようですが、キャノンに移籍して社長続けるようです。
ナノテクさんＳＥＤ社にライセンス認めた方がＳＥＤの生産量も増えて、
収入も増えると思うのですが、そういう発想はされないのでしょうか？
それともどこか別の会社にもライセンス高く売っているのかもしれませんね。
東芝さんの事情もありますね。
2006-04-13 東芝
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20060413
2006-11-17 日立＆ＧＥ
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20061117
にも書いたように既に原子力に多大な投資しています。
さらにメモリカードにも多大な投資していますね。
ＳＥＤにそれほど投資していく余裕はないのかもしれません。
06年3月にＳＥＤテレビの発売を06年春から07年末に延期
発表したとこでしたが、
今回ＳＥＤの量産方法決めていたのに、見直しになってしまいました。
既に製品としては完成していて、後は量産して価格競争というとこなのに、
上手くいきませんね。
そして後ろから、有機ELの発売にも追われています。
キャノンさんどうするのでしょうか？
