負けるが勝ち(背水の陣その2)

以前にも書いていますが、「テロ特措法」今日のテーマです。
安倍さんの辞任、体調不良後から出ていますが、この問題が上手くいくようだったら体調も悪くならなかったのではないか?
そんな気がします。
福田政権(背水の陣自民党政権)が避けて通ることの出来ない、命取りにもなりかねない課題ですね。


考えられる事態想定してみます。


1、自民党(与党)が「テロ特措法」延長を衆院で可決
    ↓
    民主党(野党)が参院で否決 
    ↓
    自民党衆院で再可決して成立


2、自民党(与党)が「テロ特措法」に変わる類似法案を衆院で可決
    ↓
    民主党(野党)が参院で否決 
    ↓
    自民党衆院で再可決して成立


自民党勝利の場合です。
参院(1番最新の選挙結果反映されています)否決を無視したことになりますので、
「民意を踏みにじった」ということで野党側の猛反発受けることになりそうです。


2、の案の場合、書いていませんが、民主党と話し合いが付いて、「テロ特措法」に変わる類似法案が、
与野党一致で衆参共に可決」
という事態も「無きにしも非ず」です。
しかも福田政権の理想の形です。
でも今の様子だとなさそうですね。
どうでしょう?


この衆院再可決やってしまうと、よっぽど上手にもっていったとしても、
世論の批判まねきそうです。
2007-09-19 本名
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070919
から
2007-09-22 決議1776(ISAFその3)
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070922
の間で4回続けて書いたように、
国連での工作や、イラク作戦への協力といった問題点も指摘されている中での衆院再可決、
よっぽどうまくやる方法って???
あるのでしょうか?
法案成立で勝って、次の衆院選挙で負けるパターンだと考えます。


3、自民党(与党)が「テロ特措法」延長を衆院で可決
    ↓
    民主党(野党)が参院で否決 
    ↓
    自民党が、世論の批判の嵐を予想して再可決断念、廃案


4、自民党(与党)が「テロ特措法」に変わる類似法案を衆院で可決
    ↓
    民主党(野党)が参院で否決 
    ↓
    自民党が、世論の批判の嵐を予想して再可決断念、廃案  


最後の自民党が再可決諦める理由がまだ他にも考えられそうですが、
民主党がこの法案葬ってしまう民主党勝利ということです。
恐らく、国連決議でも行ったような、
アメリカを巻き込んだ、本当は日本側からの要請もアリの、
日本の給油活動中止に対する「ガッカリ」感、もしくはそれ以上の「批判」を盛り込んだニュースが国内向けに配信されることになりそうです。
民主党それに対して、国外・国内とも理解を得られる国際貢献案出せるか。
ここポイントになって来ます。
この件に関する私案は以前書いています。
2007-09-13 吉川栄治さん
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070913


自民党側、ここを狙ってくることあるかもしれません。
もう捨て身です。さすが「背水の陣」
民主党のせいにして、
「私たちはやるだけやりました。悪いのは民主党です。」
下手をすると民主党が、廃案にしたことにより、
形勢逆転も考えられます。


民主党自民党追い込んで衆院解散で与野党逆転
これ狙っているのミエミエです。
「テロ特措法」をそのための道具に使っていいのだろうか?
そんな疑問が私にはあります。
この法案の先には、憲法改正問題も見えていますね。
同系列の問題といって良いでしょう。
政権奪取のための道具に使うこと止めて欲しい。
私の希望です。
参院選勝利により、小沢党首の威光民主党内にいきわたっています。
今党内は内心はどうあれ、「テロ特措法」反対で表面上はまとまっているはずです。
民主党政権の誕生を望まない民主党議員、まずいないでしょうね。
でも民主党内に本当は「テロ特措法」延長賛成の方いますね。
この件に関して本人の発言が無いのに、(今発言すると、反対を言わざるおえないでしょう、だから発言しない、と予想しています)個人名出すのチョットためらわれますが、普段の言動から察すると前代表の前原さんなんかはそうなのではないか?
そう思います。


民主党が廃案にして、政権抗争の道具に「テロ特措法」使ったと思われない方法提案します。
参院での可決に対して、民主党党議拘束をせず、
議員の信義心情に基ずく自由投票を実施することを宣言してしまうのです。
これなら民主党が廃案にしたとは誰もいえないですね。
自由投票の民主党議員の投票結果によっては可決してしまうかもしれません。
でも、新しい風が国会に吹きますね。
私の想定では、自民党内にも「テロ特措法」延長反対の方いると思うのです。
民主党内、自民党内、どちらも党の見解と違う投票行為を行う人が出て、
結局参院で否決。
自民党もこの流れを無視できず。
衆院で再可決を断念。
こういう形です。
私が常々批判している、政党による議員さんの拘束が無くなる、理想の形が実現するわけです。
実際今回実行される可能性、まだ夢物語の次元から出ていませんが、
2大政党に日本が向かっていくのなら、このこと何時か実現して欲しいと思います。