16人の反乱

昨日の朝日、1面トップの記事、
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/politics/update/0217/TKY201102170574.html?ref=any
http://www.asahi.com/politics/update/0217/TKY201102170574.html?ref=any

予算関連法、年度内成立困難 首相の進退が焦点に(1/2ページ)

2011年2月18日3時2分


 2011年度予算関連法案のうち、赤字国債発行のための特例公債法案など主要法案の年度内成立が困難な情勢となった。17日に会派離脱を表明した民主党衆院議員16人は予算関連法案の採決で造反する構えで、同調者が広がる可能性もある。社民党民主党との政策協議に否定的で、衆院の再可決に必要な3分の2議席確保の見通しは立たなくなった。民主党内には関連法案の成立と引き換えに菅直人首相の退陣もやむを得ないという声が出始めており、首相の進退が焦点になってきた。

 菅首相は17日、渡辺浩一郎衆院議員(比例東京ブロック)ら比例単独当選の16人が「民主党政権交代に責任を持つ会」と称する新会派立ち上げを表明したことについて、記者団に「まったく理解できない行動だ」と批判。これらの議員が2009年衆院選政権公約マニフェスト)見直しを批判していることに「マニフェストの見直しは、せんだっての党大会で承認された」と反論した。

 新年度予算案は3月2日までには衆院を通過し、年度内に成立する見通し。首相や党執行部は予算関連法案もなお年度内成立を探る構えだが、状況は厳しい。会派離脱の動きについて、岡田克也幹事長は17日の記者会見で「パフォーマンスと言われても仕方ない」と批判する一方、渡辺氏ら16人の処分には「めくじらを立てるほどでもない」と沈静化を図る方針だ。

 ただ、16人は小沢一郎元代表に近く、小沢氏もこうした動きを容認しており、同調者がさらに広がる可能性もある。

 また、党内情勢が混乱してきた民主党に対して、社民党幹部は同日、「こちらと協議している一方で、足元がぐらついている。このような状態では事実上、協議は打ち切りだ」と指摘。予算案と予算関連法案をめぐる政策協議から撤退する方向だ。

予算関連法、年度内成立困難 首相の進退が焦点に(2/2ページ)

2011年2月18日3時2分


 首相はこれまで、野党多数の参院で否決されても、社民党の協力を得て衆院3分の2の議席で再可決する道筋を描いていた。その国会戦略の根幹が揺らぎ、特例公債法案の年度内成立が図れなければ、92.4兆円の新年度予算案のうち4割強の40.7兆円の財源は賄えなくなる。4月以降は毎月入ってくる税収などで乗り切らねばならないという異例の事態になる。

 また、税制改正法案や子ども手当法案も成立の見通しが立っていない。法人実効税率の5%引き下げや成年扶養控除の縮小・廃止などが実現できなくなるほか、子ども手当は4月から自公政権時代の児童手当に戻さねばならず、システム移行などで現場の自治体に混乱も予想される。

 内閣支持率は低迷しており、菅内閣の取り組みへの国民世論は厳しい。4月以降に混乱が生じ、国民生活にも影響が出てきた場合、政権批判が高まる可能性もある。

 このため、昨年9月の党代表選で首相を支持した議員からも、野党の協力を得るためには首相の退陣もやむを得ないとの声が出始めている。前原誠司外相グループのある議員は「首相のクビと引き換えに予算関連法案を通すしかない」と語る。

 民主党最大の支持団体である連合の古賀伸明会長も同日の会見で、「統一(地方)選を目の前に控え、中央の政党がこのような状況になることは我々の活動にも大きな影響を与えかねない」と苦言を呈した。

この記事の前に出た、別の記事も引用しておきます。
http://www.asahi.com/politics/update/0217/TKY201102170122.html?ref=reca
http://www.asahi.com/politics/update/0217/TKY201102170122.html?ref=reca

小沢系16人が造反の構え 会派離脱届 首相退陣求める



 民主党小沢一郎元代表を支持する同党衆院議員16人が17日、衆院の会派「民主党・無所属クラブ」(307人)からの離脱を求める意向を表明した。離脱には党の了解が必要で執行部は認めない方針だが、16人は菅直人首相の退陣を公然と要求。小沢氏の党員資格停止処分に反発して予算案や予算関連法案の採決で造反する構えもみせており、菅内閣の「倒閣」の動きが党内から噴き出した。

 16人は「民主党政権交代に責任を持つ会」と称する会派を立ち上げたい考えで、会長についた渡辺浩一郎衆院議員(比例東京ブロック)は17日記者会見し、「無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正当性はない」と述べ、首相退陣を迫った。

 16人は全員、2009年総選挙で比例区単独で当選。当面は離党しない方針だが、造反の動きを表面化させ、予算関連法案を社民党とともに衆院の3分の2の賛成で再可決・成立させることを目指す首相の戦略を揺さぶる狙いがある。3分の2の確保を見通せなくすることで、民主党社民党との修正協議に水を差す思惑もありそうだ。小沢氏もこの動きを容認しており、こうした動きがさらに広がる可能性がある。

 16人は17日午前、国会内で岡田克也幹事長に会派離脱届を手渡そうとしたが、岡田氏は不在で、事務職員に託した。その後、横路孝弘衆院議長あてに新会派の結成届を提出したが、受理されていない。

 16人は会見で「約束を果たす民主党への回帰宣言」との文書を発表。「民主党を捨てるつもりはない」と離党は否定した。渡辺氏は予算案や予算関連法案への賛否は「現時点で決めていない」と述べたが、反対の可能性は「あり得る」と語った。離党しない理由は「マニフェストを実行していくために、離党しては何にもならない」と説明した。

 これに対し、岡田氏は「会派離脱は規約上できない。考え直してほしい」と記者団に語った。枝野幸男官房長官も会見で「理解しがたい。国民にわかりにくい」と述べた。

 さらに、小沢氏に近い原口一博総務相が近く発売の月刊誌に「菅政権は打倒せねばならない」とする論文を発表。「政権交代の原点を見失い、既得権益にしがみつくのであれば、我々の同志ではない」などと菅首相を厳しく批判した。

 一方、民主党倫理委員会は22日に小沢氏本人から党員資格停止処分について意見を聴くことを決めた。

    ◇

 民主党会派の離脱届を提出した議員は次の通り。カッコ内は選出の比例ブロック。(敬称略)

 菊池長右エ門、高松和夫(以上東北)、石井章、川口浩(以上北関東)、相原しの、石田三示水野智彦(以上南関東)、川島智太郎渡辺浩一郎(以上東京)、大山昌宏笠原多見子小林正枝三輪信昭(以上東海)、熊谷貞俊豊田潤多郎渡辺義彦(以上近畿)

後ろの記事のこの部分、一般の感覚だと不思議?

衆院の会派「民主党・無所属クラブ」(307人)からの離脱を求める意向を表明した。離脱には党の了解が必要で執行部は認めない方針だが、

16人の行動、支持してもかまわないと思うのです。
議員さんが、自分の思うように行動することは妨げてはいけないと思うからです。
でも、この16人。
民主党を離脱するのかと思ったら、そうではない。
民主党に残るわけです。
でも、「民主党・無所属クラブ」は離脱する。
でも、離脱は民主党の了解が必要。
では、民主党も離党したらいいのに。
その勇気はないのかな?
16名全員が、民主党比例区単独候補。
選挙区での当選者はこの中に1人もいませんね。
民主党比例区当選なので、先の選挙で民主党に投票してくれた有権者にもらった議席。だから党を離党することはできない」
そんなこと考えている方は、16人のうちに1人もいない気がします。
民主党側も、参院否決後の、衆院での2/3再可決のために必要不可欠な票。
社民が協力しても、この16票無いと予算が通らない。
除名もできない。
民主党も、この16人も今後どうするつもりなんだろう?


で、最初の記事の気になる部分。

 

首相はこれまで、野党多数の参院で否決されても、社民党の協力を得て衆院3分の2の議席で再可決する道筋を描いていた。その国会戦略の根幹が揺らぎ、特例公債法案の年度内成立が図れなければ、92.4兆円の新年度予算案のうち4割強の40.7兆円の財源は賄えなくなる。4月以降は毎月入ってくる税収などで乗り切らねばならないという異例の事態になる。

普通にしていたのでは、新年度の予算は、51.7兆円ということになります。
特例公債法案成立させずに、1年やったらどういうことになるのか、今年度そんな実験しても良いかもしれません。
日本国債のランクさらに下がるでしょうし、私たちの日常生活にもかなりの不便が生じますね。
生活保護とか・失業保険は、どっちの予算に入るのか?
何の予算は大丈夫だけど、何の予算はだめなのか?
知りたい。
私は、出してもいいと思っている、子供手当ては支給難しくなるようです。
私たちは、国の借金の元で、快適な生活を送っている。
今現在でも、快適とはいえない生活の方も沢山いるとおいますけど、もっと快適ではなくなるのは必至。
今まで、国民も痛みを後回しにしていました、政治はその痛みの根本解決を考えず、
補助金とかね、対処療法で国債を膨らませてきた。
この私の認識、間違っているのだろうか?


この16名の話聞いた時、私少し期待ありました。
政党政治の終焉への第一歩になるのではないかと。
自民党はあくまでも、党として衆院解散。
この方針変わらなそうです。
衆院解散して、自民党議席どうなるか?
前回ぼろ負け、新しい政党が流れを作れなければ、議席増えるでしょうが、
力は無くとも、風を受ける政党があれば、議席増えない、場合によったら減りますよ。
民主は減りますね。


私の個人的な思いは、自民の目指す解散総選挙反対。
そんなことやっている場合じゃ無いでしょう。
全回総選挙は衆院の任期終了目前、しかも国民は、自民党政権を変えたかった。
今回は、政権変わっても、変わらない現実。
国民の生活より、党の利益優先。
その繰り返しでは国民の政治不信、強くなりますよ。
個人的な感想ですが、政権を何処の党が担っているか、民主が政権を取った時点でその関心は国民からなくなってますよたぶん。
国民が気づいている政権争いは、国民にとって、なんの意味も無いこと、議員の皆さんも気づかないとね。
解散しないでどうするか?
いつもの、私の展開になるのですが、
今の予算案に賛成か反対か、その一点で政党に拘束されると無く投票してほしい。
可決されればそれでいいし、否決されなければ、党を超えて予算案可決できるよう早急に修正して、再提出。


ん〜、考えながら書いていますが、これは無理ですね。
あくまでも菅さんのねらいは、面白みに欠ける今では難しいそうな、再可決の勝算持って提出ですが。
こんなシナリオいかがでしょう?
もっと後半部分難易度高くなりますが、
今のまま衆院かけて、可決。
参院。否決。
衆院の再可決、否決。
その後、党を超えた議員さんが、予算案練り直して、
党議拘束無く、投票して、衆参可決。
予算成立。
衆院の解散することなく、政党に議員さんたちが縛られること無く、知恵を出して。
官僚さん達の天下り先とかの既得権益者への予算を削減して、この国の将来のために必要な予算をきちんと組んでほしい。
そうなれば、国債危機も回避されるし、外交問題も、政権党どうこうではなく、力のある議員さんが対話の前面に立つ。
相手の失敗を見ているのは、党の利益にはなっても、国益にはならない。
そういう自覚を持って頂きたい。
対立も必要ですが、意見交換のほうが重要かと。
その意見の悪い部分修正して、良い意見は取り入れる。
党が邪魔をしてこれができていないのでは?そう思います。
個人個人は、与野党超えて付き合いはあるはず。
民主党は、党議拘束を率先して外すことによって、この国の新しい議会制民主主義の先鞭をつける。
見ていると、岡田さんこの意識低そう。
拘束側ですね。
菅さんが、この流れを作れるか、どうでしょう?
その時、誰が首相か?
そこは私にとって大きな問題ではないです。
そういった時代が来てほしい、その思いだけです。


議員さんたち。今の不自由な思いから脱して、この国の将来のために、与野党も関係なく、政権も政策も自分の思いを反映する議会を手に入れましょうよ。