ニュージャージ州

昨日朝日夕刊、手元の新聞で16面右上の記事見出しです。

米で死刑廃止の州
ニュージャージー「合憲」76年以降初

記事中に

民主党の議員らが廃止論議をリードし、

とありました。
記事の最後の部分も引用します。

米国では一時期、違憲の疑いで死刑執行が停止されていたが、76年の連邦最高裁の判断で復活。州ごとに死刑を巡る状況は異なり事実上執行を停止している州も含め、制度を維持しているのはニュージャージ州を含め37州とされる。

米国死刑の違憲性について検討していた時期があったのですね。
知りませんでした。
州によって裁量があることは話には聞いていましたが、

制度を維持しているのはニュージャージ州を含め37州とされる。

この記述も新鮮でした。
米国は50州、1特別区(ワシントンDC)から成り立っていますが、
この記事からすると、13州は死刑制度を維持していないってことですね。
以前、2007-02-25 死刑制度世界ではどうなの? - なんやかんや
でも書いたように、NGOハンズ・オフ・カインの05年の死刑執行数の推計では、
アメリカ60名でした。多いほうから5番目です。
この年日本は1名でした。
以前2007-08-25 長勢さん - なんやかんや
でも書いたように、この方10ヶ月の法相就任期間中に10名死刑執行されています。
死刑執行した10名中6名今年でした、
鳩山法相も12月7日に死刑執行されましたので日本は死刑執行数増えていますね。
記事見たときには書かなかったのですが、関連があるので、
12月8日朝日・朝刊社会面(手元の新聞で38面)にあった見出し引用します。

死刑氏名公表
「情報操作」懸念の声も
法相「公開、理解深める」

記事の一部も引用します。

法務省はもともと、死刑を執行した事実も公表していなかった。98年からは執行したことと、対象となった人数だけを明らかにしてきたが、氏名の公表にはかたくなな態度を崩さなかった。

鳩山さんの元で情報公開が進んだわけですね。

国民の8割が死刑制度を支持し、廃止を求める論議が下火になっていることが方針転換につながった。

との記述もありました。
「国民の8割が死刑制度を支持」この根拠となった数字どこから出てきたのか?
記事中に説明ありませんでした。
私は死刑制度を支持していませんので8割も支持者がいること不思議な感じしました。


アメリカは州ごとに色々決められるようなので、死刑絶対に廃止しない州もあるでしょうが、
今後も死刑制度の維持をしなくなる州増える可能性もありますね。
でも考えてみたら、死刑制度の維持をしていない州が、死刑制度維持に変更になる場合もありましたね。
日本の場合は、死刑判決が増えているので、未執行死刑囚の数が増えています。
ですから執行数増えていきそうですね。
でも、2006-09-29 杉浦正健さん - なんやかんやは長勢さんの前の法相ですが、
死刑執行1人もされませんでしたね。
私がわかっている範囲で、8月23日の死刑執行終了後の未執行死刑囚の数は103人です。
結論は書きませんが、ご自分で1度考えてみるのも良いことだと思います。
勿論、死刑を執行するか、しないか。
という狭い範囲だけでなく、広い範囲で考えた方が良いと思います。
そしてその意見に基づいて裁判員に選ばれたときに行動してください。
もっとも私の場合は、思想的に偏っている*1ことになりまして、裁判員に選ばれないと思います。

*1:死刑制度に反対の立場ということです