HD-DVD東芝さん撤退しました。
こんなに早く撤退するとは思っていませんでした。
現社長の西田厚聡さん決断力ある人だと思います。
ですから私、「ブルーレイ」との規格統一、
消費者に迷惑をかけないうちに決着、
ということで多少は期待していました。
結局今回も、
製品の優劣で決まった。
そう言い切れない部分ありますね。
西田さんの決断のきっかけになったのは、アメリカ映画のソフトですね。
ワーナーブラザーズのブルーレイ一本化は痛手だったと思います。
その後ウォールマートが「HD-DVD」の販売中止を決定しました。
技術者の方は残念でしょうね。
こうしたマーケティング的な要素で撤退するのは。
でも、ホントこれから(というより今までも)の製品開発では重要なポイントですね。
ハード自体の性能は圧倒的なプレイステイション3よりウィーの方が売れている現実あります。
以前もこんなこと書いていました。
2007-01-10 有機ELとSED・HD-DVD とBD - なんやかんや


昨日の朝日・朝刊経済面の補助線
撤退戦略 問われるトップの決断によると、
撤退の記者会見、西田さんお1人で行ったのですね。
社長が、全責任を負う。
そういう姿勢の表れです。
素晴らしい。
私、「東芝株下がっているだろうな」
と思っていましたが。
上記記事によると、
撤退が伝えられた後の株価、前週末比45円高、その後も大きな落ち込みは無いそうです。
この撤退、数百億円の赤字なのですが、どうってこと無い。
という判断のようです。
私には想像もつかない金額ですが、東芝さんの全体売り上げの2〜3%なのだそうです。
傷口が広がらないうちの早期撤退ということなのですね。
キャノンさんと提携していたTVも製品化前に撤退したし。
2007-12-30 やる気だねSED - なんやかんや
西田さん引く勇気と攻めの勇気両方お持ちですね。

撤退と合わせて、次世代DVDの次の記録媒体とも期待されているNAND型フラッシュメモリーの新工場を建設すると発表したことで、撤退のマイナスイメージを和らげた。

ブルーレイ勝ったとはいえ、その次がもう追いかけて来ています。
NAND型フラッシュメモリーの販売が早くなると、ブルーレイが媒体として市場を占拠するまもなく次に明け渡すこともありそうです。
ブルーレイの機器はそのままで、記録媒体がデスク1枚で100G記録できるようになる、
そんな進歩があると消費者も助かるのですけどね。
このところUSBメモリーの価格凄く下がっていますね。
2Gで2,500円程度で買えるものでています。
8Gでも7,500円程度で買えるようです。
少し前まで128Mでも3,000円ぐらいしていたのにホントビックリ。
こういう変化だと消費者への影響少ないですが、
機器自体が古くなっていくのは消費者として辛いですね。
技術の進歩が早くなっていて、せっかくお金をかけて開発した商品の「旬」が短いこと、
メーカーも大変ですが消費者も大変なのですよ。
高いお金を出して買った商品が、価格下がって、その後まだ使えるのにゴミになっていく。
このサイクルなんとか出来ないものでしょうか?