収入と私立中学進学の関係。

春です、最近新聞折込にも、塾の広告が多く見られます。
内容を見ていると、たとえ公立であっても地区の進学校に、
その塾が何名入れたか出ています。
入学定員の40%以上の人数を書いている塾もあります。
別の塾も何人と書いてあると、
そういった高校に塾に行かずに進学している生徒はどの位いるのだろうか??
そんな疑問もちます。
そんなチラシを見てしまうと、親も子も
「塾に行った方が良い」
そういう結論になって、塾に通わなくて良い子供まで塾に通うようになってしまいますね。
学校の勉強に関心を持たない原因そこにもありそうです。
「学校の勉強だけではだめ」
っていうのでは、
「お金がないと良い学校に行けない」
ってことに益々なりそうですね。
実はこの事実証明する新聞記事見つけてしまいました。


少し古い記事ですが、
3月14日(金)朝日・朝刊、神奈川版(手元の新聞で35面)右下に以下の見出しあります。

私立中進学、過去最高19% 市教委調べ


とあります。
この数字今年3月に横浜市内の私立小学校を卒業する児童のうち、私立中学校への進学予定者の割合を調べたものです。
記事の引用もします。

区別に見ると私立中に進む割合が最も多いのは青葉区で32%、続いて都筑区で25.2%、港北区で25.1%だった。最も少ないのは南区で10.4%だった。

これ見て私、ピン!ときちゃいました。
以前書いた
2006-03-24 横浜 - なんやかんや
の内容です。
自分のブログそのまま引用します。

区ごとの平均年齢(05年9月現在)
平均年収(04年の全国消費実態調査[サンプル調査])
に基づいて載せていました。
年齢の若い順で

1、都筑区 36.8歳  828万
2、青葉区 38.6歳 1042万
3、緑 区 40.4歳  984万
3、港北区 40.4歳  792万


となります。
青葉区は年齢2位ですが、区ごとの収入は1位です。
収入、緑区が2位で、都筑区3位、港北区6位です。
「平均年齢の若い区が、収入の上位を占めている」
この事実、日本の年功序列型の賃金体系が崩れている事実、現していますね。
この4区全部隣接しています。
しかも東急線東横線田園都市線)沿線です。
港北区は、古くからの住民まだ多いですが、
残りの3区は古い住民より圧倒的に新規開発による、
居住者と言えるでしょう、
しかも横浜に出るより、渋谷に出たほうが便利です。
横浜都民と言えそうです。
若くして、収入に恵まれた方が家を買って住んでいる姿目に浮かびますね。
この地区は、ミナト横浜のイメージを持ったらいけませんよ。
毎日海を見ることなく過ごしていると思います。
(普通の横浜市民でも、海そんなに見てないと思います)

どうです。
中学進学1位の、青葉区収入も1位です。
進学2位の、都筑区も収入3位です。
恐らく収入2位の緑区も進学3位までには入りませんでしたが近隣3区が進学実績が高いので、
4位か5位には入っていそうな気がします。


教育にお金がかかるのはわかりますが、なんかこう具体的だと、
恐ろしくなりますね。
お金の有る無しで、教育に差別が出ないよう、公立の小・中・高に期待したいです。
ただ、少しこの地区の特殊事情もあります。
地区自体が新興住宅地でして、元々人の余り住んでいない地区を造成しています。
ですから、旧制の中学から続く伝統校というものが近くになかったりします。
当然何代にも渡ってそこに住んでいるわけでもないので、お父さんやお母さん、場合によったら、お爺ちゃんやお婆ちゃんが、通っていた高校に子供たちが通うこともないわけで。そんなことも私立中受験者が多い一因にもなっていると思います。
でも、親の資金力がないと、私立中受験も出来ないし、学費も払えないのは事実として残りますね。
私は、横浜以外の公立、小・中・高出身で、大学は偏差値不足で私立でした。