国産小麦値上げってドーユーこと?

本文と関係ないですが、
昨日・朝日夕刊最終面中央に、写真付きで、

野茂復帰
1000日ぶりメジャー登板

の見出しでてました。
良かった!
05年7月15日以来本当に1000日ぶりだそうで、
野茂さん、自分を信じて努力し続けたのでしょうね。
本当に、記録に・記憶に・歴史に残る人ですね。


本題です。
2008-03-24関税 - なんやかんや
にこんなこと↓書いていました。

海外の投機筋日本での販売価格目安にしていないか?
そんな気がしました。
日本は食料買うしかないわけです。
昨日も書いたように、小麦は9割以上輸入です、
ですが、国内価格高いので、輸入した小麦4倍以上の値段をつけて国内に流通させていたわけです。
ですので、その値段まで上げても、日本は買える。
そういうこと、考えたりしないのだろうか?
思いました。
こうなると、日本が投機筋が高騰させた食物を購入する保証をしているようなものですね。
世界中の貧しい国の人たちから、食べ物がさらに手に入りにくくしている手助けを私たちはしているのかもしれません。

輸入小麦の価格が上昇して、国産小麦との価格差がなくなって来ているのは事実です。
ただ国が価格の管理をしているので、結局国の売り渡し価格が全ての基準になっています。
そこで、輸入小麦価格上がって価格差がなくなってきたので、国産小麦の価格を上げようとしています。
まだまだ日本の小麦、輸出するには価格競争力無いですが、国際価格が高騰すれば競争力付きそうなのですが?
どういうことなのでしょうね?


昨日朝日・朝刊政策面中央上(手元の新聞で6面)
以下の見出し出ています。

国産小麦
値上げへ誘導
農水省輸入との差修正

この記事ネット上で出てこないので、手打ちします。
最近楽をしていたので、タイピング遅い私は辛いかも。

 消費の9割強を占める輸入小麦の価格は世界的に高騰している。一括輸入している政府が製粉会社へ売り渡す価格は4月から30%上がり1トン6万9120円。1年前より42%も上昇した。しかし国産は08年産が1トン4万3229円と、07年産比で6.3%の上昇にとどまっている。
 そのため昨年秋ごろから製粉会社は「国産争奪戦」に入った。高騰する輸入小麦に安い国産を混ぜることで費用を減らすためだ。

エッエ〜〜??
何?何??ナニ〜〜???
わかります?
だって、輸入小麦って輸入価格の4倍以上で売っていたわけでしたよね。
この根拠、上記2008-03-24の「なんやかんや」
と、2008-03-23 小麦価格 - なんやかんや
ご覧ください。
それなのに、国産小麦の方が安い??
この不思議・不可思議???
この記事の左に並んで、「くらしの視点」というコラムがあります。
見出し、

国産コスト考慮を

となっています。
この記事から全文引用します。

 国産の小麦を1トン作るには06年産で約14万円かかっている。輸入品は高騰しているとはいえ、その半値だ。有力輸出国の豪州や米国は経営規模が大きいからだ。
14万円ではだれも買わず、国内で小麦を作る人はいなくなる。だから4万円程度で売る。差額を埋めるため農家へ所得補填として年間900億〜1千億円の税金が使われる。
 世界的に食料価格が高騰し、食料の確保は重要な問題になっている。一方で「国産確保」にはコストがかかる。納税者としても消費者としても考える必要がある。

なるほどね。
輸入小麦高く売っているが、国産品は逆に安く売るために税金を投入しているのですね。
小麦農家14万で作って4万で売って、損した10万国から補助してもらっているわけです。
で、
これ本当に製造に14万かかっていたら、誰も小麦作らなくなりますね。
だって、仕事しても、利益が何も出ていないですから。
少しは利益出るのでしょうか?
それとも、本当はもっと安く出来ているのに、補助金の率が高いので、小麦作りはいい商売になっていたりするのでしょうか?
輸入小麦輸入価格の4倍で売っていると考えると、
輸入小麦1トンあたり17,280円って事になります。
国産小麦1トンあたり140,000円ですから。
実質的な内外価格差約8.1倍ってことになります。
国産小麦の安いといっても、そんな裏があったのですね。
国産小麦、必要だとは思いますが、
農業の国際競争力もつけて欲しいですね、
農水省補助金ばら撒くより、そのお金使って、
(もう既にやっていることと思いますが)
日本が自給率を高めるために出来ることの研究をしたほうが良さそうな気がします。


小麦粉上がって、パン屋さん、うどん屋さん、ラーメン屋さんなど値上げしていますが、
TVで、
「元々国産の小麦粉使ってラーメンの麺打っていたので値上げせずに済みます」
と話していたラーメン屋さんも値上げすることになるのでしょうね。


輸入小麦何倍っていう値上げですが、それでも国内価格は値上げしないで売れるくらい、
こっちも何倍という高い価格で売られています。
国策っていうやつですね。
2008-03-23 小麦価格にも書いたように、

国内で流通する小麦の九割は外国産。政府は国内農家の振興対策に加え、生活に密接な食糧としての麦価を安定させるために輸入を管理。小麦栽培を奨励する費用などを上乗せして製粉会社に売り渡す標準売り渡し価格制度を設け、輸入小麦の価格変動にかかわらず一年間固定の価格を維持してきた。

  この制度が二十四年にわたり、中力粉用小麦の製粉会社売り渡し価格の値上げなし、据え置きか引き下げをもたらしたといえる。

このように高いながらも長年、価格安定していました。

今回の変更は五十九年間続いた「価格固定」の方針を改める大転換。政府は消費生活への影響は少なくなったとして、標準売り渡し価格制度を二〇〇六年度で廃止し、〇七年度から政府の買い入れ価格を反映した変動制へ移行。

というわけで、上げなくても済むものを上げている感じがしてしまうのですがいかがでしょう?
まだ実質的な、国産と輸入小麦の価格差大きいですからね。
国産小麦の値上げは「つじつまあわせ」の感じします。
小麦の販売価格の上昇は、様々な食料品物価の上昇に繋がるのわかっていて、何故このようなことをこの時期にするのでしょうか?
1つ、思い浮かんだことがあります。
小麦価格=国策価格。
こう言いきってもかまわないと思います。
国策として、インフレを狙っているのかも知れませんね。
借金が多い人はインフレになると、借りた時の価値以下の返済で済みますね。
今の状況は、金利の上昇は足踏み状態ですが、物価の上昇は実感できますね。
貨幣価値下がっている。
そんな感覚持っています。
個人的な意見ですが、インフレは避けて欲しい。
貨幣価値は安定していて欲しいと願います。