沖縄返還 密約

昨日朝日・朝刊社会面(手元の新聞で29面上部中央)
私が、過去に何度も書いてきた、
西山太吉さんの最高裁の判決についての記事出ていました。
見出しです。

沖縄返還 密約触れず
最高裁 元毎日記者の敗訴確定

見落としてしまいそうな、記事の量です。
asahi.comで、新聞の記事とほぼ同じ内容見つけたので、
リンクと引用しておきます。
http://www.asahi.com/national/update/0902/TKY200809020317.html

西山元記者の敗訴確定 沖縄密約の存在を判断せぬまま


縄返還交渉をめぐる日米間の「密約」を報じ、国家公務員法違反罪で有罪が確定した元毎日新聞記者の西山太吉さん(76)が「不当な起訴などで名誉を傷つけられた」として、国に謝罪と損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第三小法廷(藤田宙靖裁判長)は2日、西山さんの上告を退ける決定をした。請求を棄却した一、二審判決が確定した。

 西山さんは訴訟を通じて、密約の存在を証明しようとしたが、一、二審はいずれも不法行為から20年間が過ぎれば損害賠償請求の権利が消滅する「除斥期間」を適用し、訴えを棄却した。

 第三小法廷も「事実誤認や単なる法令違反の主張で、適法な上告理由に該当しない」としただけで、密約の存在についての判断はないまま、裁判が終わった。


 西山さんの話 行政と司法はこの問題に関する限り一体化している。密約は米公文書で明らかになり、当時の交渉責任者の吉野文六・元外務省アメリカ局長が語った。それでも政府がうそをつくのは政治犯罪だ。それを司法が擁護するのは自らの権威を壊すことだ。日米同盟が重要ならば、実相を国民に知らせ、理解と協力を得なければならない。

国家と、個人で戦い続けている西山さん頭が下がります。
でももう76歳です、あまりに失ったものが多いですね。
そして最高裁も、最後まで沖縄密約についての判断避けて、それ以外の部分で、西山さんの訴えを棄却しています。
国家の暴走・嘘・裏切り、等あったとき、誰も国家を裁くことも、謝罪させることもできず。
個人は犠牲になっていくのでしょうかね。
最高裁は逃げずに、明らかにして欲しかったな。
でも最高裁も、国家なんですよね。
三権分立ってシステム、上手く機能していないようですね。
今「行政」の無駄を、「立法」で修正しようとしていますが、
うまく行ってなさそうですね。
リストラした組織も名前変えて生き残ってたりするようです。
三権が、「ナアナア」では、意味が無いような気がします。


この件過去にも書いていますので、リンクしておきます。
関心のある方はどうぞ。

2006-07-23 西山太吉さん - なんやかんや
2007-02-18 リスクの多いお仕事 - なんやかんや
2007-03-29 その後(今回は3テーマ) - なんやかんや
2007-06-04 沖縄密約 - なんやかんや
2007-08-31 がっかり - なんやかんや
2008-02-23 西山太吉さん最新情報 - なんやかんや

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