永田さん

4月1日の朝日夕刊(手元の新聞で12面)真ん中に小さな記事出ていました。

■証言のNHK職員退職
 従軍慰安婦を取り上げたNHK教育テレビの番組が01年放送直前に改変された問題で、裁判でNHKに不利な証言をした番組のチーフプロデューサーだった永田浩三エグゼクティブディレクター(54)=ライツ・アーカイブスセンター=が3月31日、NHKを退職し、1日付けで武蔵大社会学部教授に就任した。
 永田さんは東京高裁で、NHK幹部らが政治家と会った経緯について口裏合わせをし、国会担当の局長が変更点を指示した、などと証言した。

これで全文です。
この件以前書いています。
2007-01-31 政治的圧力は? - なんやかんや
2008-06-13 NHK訴訟の件 - なんやかんや
2008-06-19 NHK訴訟の件 - なんやかんや
上記引用見ていただくとわかるのですが、この裁判、NHK敗訴→勝訴という事になっています。

ライツ・アーカイブスセンターというのは、過去の番組の管理などをする部署です。06−19の引用先で書いています。
この記事でも同じ立場という事は、現場で、番組を制作する立場に復帰することなく退職されたのですね。
NHK側としては、永田さんを現場から外したとはいえないので、適材適所って言うことになるのでしょう。
そのへんの苦渋はご本人にしかわかりませんね。
大学教授への転職というのは、永田さんご自身の将来を考えてもNHKにいるよりはるかに自由な発言ができそうで他人の私が見ても羨ましい感じします。
永田さん、マスコミ関係者という事で恵まれた立場にあったことは確かですね。
今後、勇気をもって内部告発をした方が、その後恵まれない立場に追いやられる事はないようなシステムを日本の中に作るような活動(既にされているのかもしれませんが)を強力に支援していっていただきたいと思います。


この裁判、最高裁まで行っているのでこれで終了なのですよね?
政治(安倍さん中川さんでした)と放送のかかわりなんか釈然としませんね。
永田さんが、平成18年3月22日第10回口頭弁論で、証言した速記録見つけたのでリンクしておきます。
http://www.hokokyo.org/nagata_syougen.pdf#search='永田浩三'
PDFで30Pあります。私も未読です。
時間のあるときにゆっくり読みましょう。