豊かな社会の少子化

昨日書いた久生十蘭さんのいくつかの短篇小説、舞台が海外になっています。
アルプス観光とか、行ったりしているのです。
久生さん自身も、パリに行っています。

1929年から33年までパリに遊学、パリ物理学校でレンズ工学を2年、パリ市立技芸学校で演劇を2年研究しシャルル・デュランに師事する。

小説の次代背景も戦前と考えていいのでしょう。
夏目漱石さんも森鴎外さんも海外行っていたし、学問ができたり、お金のある方たちは海外に結構行っていたのですね。
しかも、良い暮らしをしている感じします。
一般庶民との格差が今よりもすごくあったのだと思います。
最近少子化の事がズーット気になっているのですが、
この時代、私の両親もそうなのですが、6人兄弟とか結構います。
今より貧しくて、海外旅行なんて夢の夢の時代なのによくそれだけの子供たちが育ったなって思います。
こんな事実ありました。
少子化 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E5%AD%90%E5%8C%96

多産少死のとき人口爆発が生じることは古くより知られ、研究が進められてきた。日本では江戸時代前半(約3倍増)と明治以降(約4倍増)の2度、人口爆発が起きた[1]。

国策で「生めよ増やせよ」とかいう方針があったそうですが、4倍増ってすごい。(^_^;)
一般的な言葉使いますが、「猫の子じゃあるまいし」そう簡単に育つのだろうか?
その後、戦争もあって、敗戦、焼け野原からの復興で、豊かになった現在があります。
明治生まれの方ってすごい。
今、不景気とはいえ、私も海外に行った事あるし、
戦前の日本より、食生活が豊かになって、各自のお金の出入りの額も増えていそうですね。
誰もが、豊かになろうとして、消費が増えた、
そのために少子化が進んだ。
そういえるのかも知れません。
子供が多かった時代は、毎日の現金の出入りが少なくても、多くの家族が暮らしていけた。
そういえるのではないでしょうか?
貧乏な家に生まれても、本当に頭がよければ、村の篤志家が学費を援助する。
野口英世さんなんかそうですね、
今は、お金のある方と対等とは言いませんが、庶民もある程度まで無理をして、
子育てにお金をかけられるし、塾とか予備校とかそういった産業も成り立っています。
みんなが豊かになって、庶民が見られなかった夢に手が届くようになった。
それが少子化につながった。
貧しい時代の方が、庶民は質素に暮らして、子供が沢山いて、消費も拡大して内需でも充分経済も成長する。
それで、輸出もするから、高度経済成長ですね。
なんだか、納得できないような変な論理ですが、間違っていない気がします。
豊かにはなりましたが、その生活の維持のため、現金収入がどうしても必要になります。
農業というのは、自給自足もできるし、現金収入も得られるし、悪くなかったと思います。
勤める事によって、現金収入が得られて、農業をしているより豊かに暮らせる時代。
そんな時代が続いていました。
今、失業者増えて問題になるのは、失業して現金収入絶たれると、貯金がない限り生活が成り立たない。
そこですね。
少子化で、人口が減っていく日本では、国内需要の奪い合い、になります。
海外に展開しないとヤッパリ苦しいですね。
企業が海外に展開して、利益をあげても、その利益国内にどれだけもたらされるか?
そこポイントです。
中国成長見込まれますが、
成長過程の日本と同じ路線を歩んでいるのかもしれません。
個人が豊かになって、成長もします。
ただ、中国は「一人っ子政策」とっていましたね。
一人っ子政策 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%A3%E5%AD%90%E6%94%BF%E7%AD%96

中国の少子化すぐというわけではないでしょうが、
中国の世界経済に占める割合が大きくなったときに到来しそうなので、その影響がどんなものになるのか?
今の私には想像できません。
世界中が豊かになれば、地球の人口増も抑えられるのかもしれませんね。
「貧乏人の子沢山」
これも究極の真理なのかもしれません。
日本より先に少子化対策して成果を挙げている国ありますね。
以前の日本の人口増は、国に頼らなくても、庶民が自分たちの力で貧しいながらも子育て出来ていました。
今は、健康保険にしても、年金にしても国に頼るシステムが出来ています。
豊かになった私たちは、生活力が低下しているのだと思います
消費社会の一翼を私たちも担ってしまい、金銭を介さないで生活する術を失ってしまった。
そういうことでしょうね。
近代化するということは、自給自足の生活から、貨幣経済の中に巻き込まれていく事なのでしょう。
様々な便利な物を手にする度に、物質に頼らないで生きる術がその手からこぼれ落ちていたのかもしれません。
でも、パソコンと、それを介したネット社会。便利ですね。アリャ。(^_^;)
生活保護制度何時からあるのか知りませんが、
今の方が、終戦直後より受給者多いのではないでしょうか?
生活保護 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%B4%BB%E4%BF%9D%E8%AD%B7

制度的には戦後からかもしれません。
生活保護の対象者について以下の説明ありました。

1946年の旧生活保護法においては全ての在住者を対象としたが、1950年の改訂で国籍条項が加わり、日本国内に住む日本国籍を持つ者のみが対象とされた。


民主党の、子育て支援政策私支持していますが、
それ以前に、政治不信で、この国の将来設計を誤らないようにして欲しいですね。