西村賢太さん

先月発表があった。
第144回芥川賞受賞作。
西村賢太さん「苦役列車」読みました。

苦役列車

苦役列車

読んだのは、単行本ではなく、近所の図書館の文芸春秋
文藝春秋 2011年 03月号 [雑誌]

文藝春秋 2011年 03月号 [雑誌]

一言でたとえると、
太書きの鉛筆で白紙の紙にバン。*1
そんな感じ。


底辺で生きていることご本人意識しています。
でも、オーバードクターとか、公認会計士に受かって就職が無い方とか、
いま、底辺で生きて来ているわけではなく、かなりの努力もしているしているのに、思うような仕事に就けていない方も多いと思います。
上を見ても下をみてもキリが無い。
国もあてにならないし、(なんて書きつつ、国民年金だけでなく、付加年金まで納めている私だったりします。)
2007-01-30付加保険料 - なんやかんや
人はどうあれ、自分の足元をしっかり見て生活を維持していかないといけませんね。

西村さん、開き直っている部分もあるのでしょうが、とってもたくましい。
私も、営業活動に力を入れないと。^_^;


文言春秋の受賞者インタビューの中で、最初の読書体験、横溝正史さんの後、
葛西 善蔵・嘉村 礒多・川崎 長太郎・檀一雄といった破滅型私小説作家を読み漁るようになった。
と書かれていました
それと、私も「オリンポスの果実」1冊しか読んでいませんが、*2
太宰さんの墓前で自殺されたという事実と共に印象に残っている田中英光さも読んでいたそうです。
その後、生涯の士と仰ぐ藤澤 清造と出会うそうです。
具体的な書名として、「根津権現裏」出てきました。

私、壇さん田中さん以外は読んでいません。
なんか読みたくなりますね。
藤澤さんは昨日まで知りませんでした。
藤澤清造 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%BE%A4%E6%B8%85%E9%80%A0

1932年1月29日早朝、芝区芝公園内の六角堂内で凍死体となって発見される。

私小説作家、すさまじい方も多いですね。


西村さんが現在全集の刊行を予定されているようです。
青空文庫3名ヒットしたのでリンクしておきます。
作家別作品リスト:葛西 善蔵
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person984.html#sakuhin_list_1
作家別作品リスト:嘉村 礒多
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person249.html
作家別作品リスト:田中 英光
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person126.html#sakuhin_list_1
検索していると、西村さんが傾倒しているということで、藤澤さんの注目度も上がっているようです。


明日は、受賞作のもう1作品書きます。
文芸春秋は、朝吹さんの作品のほうが先に掲載されていたのですが、西村さんの作品のほうが気になり先に読みました。

*1:最初鉛筆ではなく、毛筆にしていました

*2:新潮文庫に「オリンポスの果実」しか無かった記憶があります。蔵書です。